マッチドで手首の回転を使って叩く

ここまできて速く叩くということは、
いかに少ない動きや力で効率よくスティックをコントロールすること
だと分かったと思います。
これはこれで一つの真理だと思いますが、今度は違ったアプローチを紹介します。

支点を固定し、指を使って叩くストロークは、もっとも速さに秀でる反面、
打面の固さや角度に左右されやすく、
また、小さい筋肉を休みなしで使い続ける(無酸素運動な)ため、
疲れやすいという欠点もあります。
手首を使ったストロークだと、動かす部位(筋肉)が指に比べて大きく、
疲れにくくはありますが、最高速で叩くということに関しては、あまり向いているとはいえません。

そこで、トラディッショナルグリップで使ったような、手首の回転を使います

手の甲を上にして上下に動かす動きと、手首を回転させる動きを比べると、
手首を回転させる動きの方が、速く、もしくはストレス無くスムーズに動かせると思います。
これはごく自然なことで、人間の手は構造上そのようになっているのです。

・回転を使って叩いてみましょう
1)テイクバックを取るときに、外側にひねります。(ジャーマングリップの様に、
手の甲が上を向きます)
2)ひねりを戻すように、内側へ回転させてストロークします。(打面を叩く瞬間は
フレンチグリップ気味になります)
3)打面に当たったスティックがハネ返ったら、叩くときと逆方向に手首を回転させ、
再びテイクバックをとります。以降繰り返し。

基本的な動きは以上のような形で、あとは速くするに従って動作が小さくなり、
最終的には手首の小さな回転だけになります。

フィンガーのようにバウンドを拾いつつ、スティックをホールドしているので、
打面の固さや角度に左右されずに叩くことができます
つまり、シンバル、スネア、タムなど、型さも角度もバラバラなドラムセットを叩くのに、
もっとも適したストロークの形と言えるでしょう。

YouTube Preview Image

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です