Tuning -楽器のチューニング-

誰もがドツボにハマってしまうドラムのチューニング。
一般的なチューニング法ではなく、私個人がいつもやっているチューニング方法を紹介します。
※チューニングに絶対の正解はありません。あくまで一例なので、自分の好みの音が作れる方法を色々探してみましょう。

全ての太鼓共通】
シェルにヘッドを置き、フープをつけてボルトを締めるんですが、
最初は全ボルトの場所を均等に張っていくので、
ある程度のところまでは全ボルト同じだけ回転させます。
もっとシビアに言えば、どれだけボルトが埋まっているか定規で測ります。
実は、これだけ気をつけておくと、もうほとんど良いチューニングになっているはずです。

【バスドラム】
打面側はペダルを踏んだときに自分の好みのバウンド具合になるようにします。
フロント側は穴が開いているかいないか、
また、どこに空いているか、どのくらいの大きさかで変わってきます。
出来れば、他の人に踏んでもらって、ちょっと離れたところから音を聞くのがベストです。
ミュートを入れるときは、打面、フロント側にどれだけミュートをつけるか、どのくらい入れるかで
音がかなり変わってきます。入れすぎると音量自体下がってしまうので入れすぎないようにしましょう。
ミュート以外に重りも入れましょう。2~5kgくらいが目安ですが、
重りを入れると、低音が締まったキレの良いサウンドになります。

【スネア】
打面側はバスドラムと同じで、自分が叩きやすいバウンド具合に調整します。
裏側はスナッピーをどのくらい反応させるかで張り具合を調整します。
スナッピーをより鳴らしたいのであれば少し強く張ります。

【タム】
私の場合は、チューナーを使って音程を合わせていきます。
裏側は打面に比べて1~2度上の音にします。
これによって、音の余韻が短めにコントロールされます。
余韻が長いと、他のタムと共鳴したり、打ち消しあったりしてしまうためです。
タム間の音程差は完全5度など、倍音構成が同じ音にするともの凄く共鳴するので
それは避けた方が良いです。鳴り過ぎるなら適度なミュートを。
また、フロアタムの
低音が「ボェェ」と出過ぎているなら、
下にタオルなど、音を吸収するものを敷いておくと改善されることがあります。

【ドラム全体】
最初に述べたようにドラムセットは全部で一つの楽器です。
各太鼓のチューニングが済んだら全体で鳴らしてみましょう。
バスドラムを踏んだとき、タムを叩いたときに、他のタムが共鳴していませんか?
そういった場合には、ミュートをしたり、音程をちょっとずらすなりして共鳴を回避しましょう。

 

ここまで、私個人のやりかたを紹介しましたが、これはライブやレコーディングなど、
ドラムにマイクを通して、録音なりスピーカーから聞くなりした場合に適した方法です。
バンドでドラムを叩く場合はほとんど当てはまると思います。
要は、余計な倍音を極力減らしながらドラムの音もしっかり出すことに主眼をおいたチューニングです。