Mix -ドラムのミックス-

MIXというのは、あくまで録った音に対して行うものであって、そもそも録り音がイマイチだと、
その後の処理で大変苦労します。
例えば、タムが変な共鳴を起こしている、余計なノイズが乗っている、
チューニングがイマイチ…etc
MIX以前に、出来るだけ良い音、バランスで録ることを心がけましょう!

要は後でどうにかしようと思わないことです!

【MIXの方向性を決める】
まずは、大まかな方向性を決めます。
エフェクト処理をして、作りこんだサウンドにするのか、
全体の雰囲気を活かして、生っぽく(LIVEっぽく)仕上げるのか。

 【音を作りこんでいく場合】
どんな処理をすかるかによっても違ってきますが、
特にスネアに対して変化の大きいエフェクトをかける場合(リバーブなど)、
他の楽器のカブリ(バスドラム、タム、シンバルなど)にも大きくエフェクトが乗ってしまうため、
ゲートコンプなどを使い、スネアが鳴っているところの波形だけ取り出してやると上手くいきます。

【生っぽく仕上げる】
OTやアンビエンスなどで全体の雰囲気を作りましょう。
基本的に、これらのマイクは全体を収音しているので、
ここで好みのサウンドを作っておいて、足りないところを単体の音で
補ってあげる方法が良いと思います。

 【OT(オーバートップ)】
全体がバランスよく収音されているため、全体でまとめて音作りしても良いし、
中低音以下を思い切ってカットしてシンバルマイクとして音作りするのもアリです。

 【バスドラム】
40~60Hzくらいまで低音はカットしても問題ないと思います。
そのすぐ上、150Hz近辺まではベースのオイシイ所とカブるので注意!
ロックやメタルなどの皮がペチペチしてる成分は1kとか4kあたりをブーストしてやると良いです。

 【スネア】
40~60Hzくらいまではローカットして問題ないでしょう。
もう少し上からカットすると、パスンという軽い感じのサウンドになります。
150~250Hzはバスッという低音、500~1kHzあたりはコンッというリムの音、
2kHzあたりはざらざらしたスナッピーの音です。
スネアはダイナミックマイクで録ることが多いので、音がこもったように感じたら、
1kHz以上をシェルビングで持ち上げてやると良いです。
裏からも録る場合、片方を逆相にした方が良い場合があります。
基本的に表から録った音でサウンドを作りつつ、裏を足してヌケを良くしていくイメージです。

【タム】
タムは叩く頻度が少ないので、鳴っているところ以外は、波形を切ってしまっても問題ないです。
そうするとカブリが減るので音ヌケが良くなったりします。
100~150Hzくらいを持ち上げると迫力が出ますが、
何かと鳴っている音域なので上げすぎは禁物です。
バスドラムと同じで、4kHzあたりが皮のぺちぺちした成分。

 【ハイハット】
金物は大きくローカットして問題ないです。
むしろ、低音が鳴っていても太鼓類をマスキングしてしまうだけなので
ざっくり切りましょう。
ハイハットのマイクはスネアのカブリが大きいので、無闇な音作りは避けた方が無難。
ライドで刻む時など、鳴っていない所は波形を切ってしまってOKです。

【基本的だけど大事なこと!】
シンバルはEQなどで音作りはせずに(というか基本できませんが)
シンバル本体のキャラクターが、曲に合うものを使って録音しましょう。