ドラムのチューニング 1 -Tuning-

よく受ける質問で、ドラムのチューニングに関するものがあります。
やり方や、目指すサウンドなどは、人それぞれで正解が無いものだと思っているので、
明確な答えは出せないのですが、そういった技術を専門にしているドラムテックという職業があるくらいですから、つきつめていくと非常に奥深いというのがわかると思います。

僕自身は、ライブやレコーディングにおいて、出来るだけ他のマイクに干渉しない、
ドラム同士が変な共鳴をしない、かつ、出来るだけドラムが鳴るチューニングを目指しているのですが、その日の環境やコンディションなどに左右されるので中々難しいです。
そのあたりは経験で補うしかないと思うので、最近はいつでも同じ音でチューニングできるように、チューナーを使ってピッチを整えています。

具体的に使っている機材は、tune-botってヤツなんですが、
これが中々の優れもので、ドラム(打楽器全般)の音程をHz(ヘルツ)またはピッチ(音程)で
合わせることが出来ます。
これを使うことで、常にドラムセットを同じチューニングで保つことが出来るのです。
特に、レコーディングの現場など、何度もテイクを重ねていると
段々皮が伸びてきたり、振動でボルトが緩んだりして、
ピッチが下がることがありますが、これで計っておけば、常に同じピッチで録音ができるワケです。
実際、現場でも最近注目されているアイテムだそうです。

肝心の精度なんですが、
絶対音感を持つ知人が、自分の思うドラムの音程と一致すると言っていたので、
かなり信頼できると思います。
使い方も簡単で、リムに一箇所クリップで留めておくだけで、全ボルトのチューニングをすることができます。

ドラムセット全体でピッチを決めるとまではいかなくても、
タム一個ピッチをそろえてあげるだけで、驚くほどきれいに鳴ってくれるので、
一度、リハーサルスタジオのドラムで試してみてはいかがでしょうか?
結構世界が変わりますよ!

2013-02-27 13 51 58
ドラムの音程が目で見てわかるのでチューニングが捗ります。

このように、チューニングに関しては文明の利器に頼っているのですがw、
僕が実際どんな考えでチューニングをしているかは、次回書きたいと思います。

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