練習パッド選び

多くの方が、部屋での練習やウォームアップに練習パッドを使っているかと思います。
現在発売されているパッドは大きさ、形状、材質など様々あり、
一見してどれが必要で、良いパッドなのかは中々判断しづらいでしょう。
今回は、用途や習熟度別に適したパッドを個人的見解を多分に含めて紹介していきます。

まず、初心者~上級者向け
初めて買う練習パッドとして、強くオススメしたいのは、
ゴム製で跳ね返りの強いパッド。HQのとか、VIC FIRTHのとか。
僕もイロイロなものを使いましたが、今は、VATERの黄色と黒の両面が使えるパッドがお気に入りです。

オススメする理由として、
ドラムを始めた時に一番最初に身につけたい技術が、
叩いたときの跳ね返りをコントロールすることだからです
ゴム製のパッドはドラムセットよりも反発が大きいので、
打面をバウンドさせるという感覚が理解しやすい。
加えて、ただ棒を持って叩くのではなく、スティックをしっかりグリップして、
指や手首を使ってストロークするという、基本技術が会得しやすいと思います。
中級以上の方に対しても、指を使った高速域のストロークや、ルーディメンタルな練習に
この手のパッドは適していると言えます。

逆に跳ね返らないパッド。中級~。
RTOMのパッド、通称ムーンジェルやポリウレタン製のE-PADが有名です。
素材が柔らかく、ほとんど跳ね返りがありません。
フィンガーストロークがやりにくいので、必然的に手首でストロークせざるを得ない。
それによって、手首が鍛えられる→ショットが強くなる!というシロモノですが、
僕がオススメしたいのはむしろ、コレw。
ホームセンターとかに売っている安いもので構いません。
手首を鍛えたいなら迷わずコレを買いましょう!パッドを買うより安いですし。

あとは、フープのついているパッドなんかもありますね。
YAMAHAとか、Pearlとかから出ていますが、この手のパッドで一点注意して欲しいのが、
打面が平らかどうか。
打面が平らでないと、バウンドの軌道が微妙に変化してしまうのと、
そもそも、実際のドラムセットは打面が平らなので、そうなっているパッドを選びましょう。
音質や打面の反応など総合してこのタイプで一番良いなと思ったのが、
SABIANのQuiet Toneです。
Jojo Mayerが自身のDVDで使っているのがコレですね。

フープのついているものでもう一つ、メッシュヘッドのパッド。
Pearl TPX-10とか。これで足にベルトでつけるタイプもありますが、
口径が小さいと、フープにスティックが当たりやすいのでちょっと注意が必要です。(注意というより技術が必要かもw)
TAMAのだと、スナッピーも付いています。
メッシュヘッドなので、その他のパッドよりは圧倒的に音は小さいです。「てん」という音。
跳ね返りはゴムより多く、チューニングキーである程度はテンションを調節できます。
あくまである程度

材質だと、このくらいですかね。
あとは同じゴム製パッドでもメーカーやモデルによって微妙に違うので、
楽器屋さんで試打してみるのが良いと思います。

もう一つ、細かいことかもしれませんが、
打面は大きいものが良いと思います。
どうしても、持ち運び等を考えると、コンパクトなものを選びがちなんですが、
的が小さいと、無意識的に余計なコントロールをしてしまうので、後々変なクセがついてしまう可能性があります。
特に、モーラーを習得しようとしている方はパッドの大きさには注意が必要で、
打面が大きくないと、スティックをドロップした時に生じるブレでスティックが飛んでいきますw

以上、思っていたよりも長くなってしまいましたが、
イロイロなパッドを使ってきた自分が個人的見解を述べさせていただきましたw
まとめると、跳ね返りの強いパッド1枚と、弱いパッドを1枚持っていると幸せになれるのではないでしょうか。
もっと言ってしまえば、跳ね返りの強いゴムパッドにタオルを乗せて叩けば、消音+跳ね返りを弱く出来ますし、極端に跳ね返りの少ないパッドなら枕で代用。
膝にタオル乗っけて叩いても良いですね。
スニーカーの底は結構跳ね返る、とか小ネタは沢山あるのですが、これはまたの機会に。