ダブルストローク(オープンロール) 2

ダブルストローク(オープンロール)を習得する上で、
押さえておいた方が良いポイントがいくつかありますので紹介します。

まず、「オープンロール」についてですが、
スティックを打面に押し付けるようにダブルストロークをすると、
音がつぶれてしまい、「オープン」なサウンドにはなりません。
必ず、バウンドをコントロールし、
シングルストロークロールと同じように「オープン」なサウンドを目指しましょう。

① 1モーションで2発叩く

腕の振り1回に対して、2つ音が出るのでダブルストロークと言います。
シングルストロークで叩いているときと同じ腕の振りで、
倍の数の音が出ていることを意識しましょう。

a) 1打目はフルストロークの要領で、ハイポジションからストロークしますが、
ヒットする時、手首を返さずに下方向へスティックを放り投げるように叩きます。
b) 跳ね返ったスティックを握るように、指を閉じることで2打目を叩きます。
ダウンストロークと同じで、素早く指を閉じることで強い音を出します。

② ダブルストロークを連続させる

2打目を叩き終えた時に、スティックがローポジションにいたのでは、
次を叩くときにスティックを振り上げる動作が必要になるため、スピードを上げることが出来ません。
そういったロスを減らし、ロールのスピードを上げるために、
2打目を叩くときに、「腕を引く」意識を持ちましょう。

つまり、叩き始めるホームポジション(待機位置)を、スティックを振り上げた位置に定め、
ダブルを叩いたら、そこまで戻ってくるイメージを持つと良いでしょう。

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グリップの種類と利点

まずはスティックを持たないことには始まりません。
一般的な、ジャーマンフレンチアメリカンの3種類のグリップと、それぞれの利点を紹介します。

・全てのグリップに共通することですが、人差し指の第二関節辺りと、親指でスティックを挟み込み、
他の指を添えていきます。ストロークに慣れるまでは、グリップに余計なアソビが出来ないよう
隙間を開けずに握りましょう。(写真参照)(こちらのページの動画でも紹介しています)

ジャーマングリップ

手の甲を上に向けるように構えます。
腕の延長線上にスティックを構えると良いでしょう。
ジャーマングリップの利点は、手首を使ってコントロールすることによる安定感、
弱いストロークのコントロールのしやすさ等が挙げられます。

フレンチグリップ

親指を上に向けて構えます。
親指を支点にして、その他の指でストロークします。
バウンドを上手く使い指先(小さい筋肉)を細かく動かすことで、速く叩くことができます。
ティンパニを叩くときに用いることから、ティンパニグリップとも呼ばれます。

アメリカングリップ

ジャーマンとフレンチのちょうど間くらいのグリップです。
利点も、ストロークの安定感とスピードが得やすい、
ジャーマンとフレンチの中間的なグリップと言えます。

トラディッショナルグリップ

トラディッショナルグリップ(レギュラーグリップとも呼ばれます)は、
まず、親指と人差し指の間にスティックを挟みます(写真右)。
この時、スティックと手の間に隙間が出来ないように注意しましょう。
隙間が出来ると、グリップが弱くなりストロークが不安定になってしまいます。
次に薬指の第一関節の上あたりにスティックを乗せます。
中指は添えるだけです。
人差し指は、ロールなど、プレスをかける際に引っ掛けます。
人差し指をかけないと、よりオープンなサウンドが得られるので、
自分の欲しいサウンドに合わせて握り方(握り具合)を調節します。
こちらのページの動画でも紹介しています)