ドラムのチューニングは他の楽器と違い、明確な音程に合わせることはほとんどありません。玄人は長年の経験と感覚で狙った音を作ることができますが、
それも、多くの知識があればこそです。
今回は、知識も経験も必要ない「機械的に手順を踏めば間違いない」という
再現性の高いチューニング方法を紹介します。
- 事前準備と確認
・ヘッドが不良品でないか確認する。
・フープ、ボルト、シェルのエッジが歪んでいないかチェックする。
- ヘッドを張る
・全ボルトを同じだけ締める。
→チューニングキーを同じ回数回す
→ボルトが入っている長さを定規で測る
→調整はチューニングキー1/4回転以下で行う
→スネアサイド(裏ヘッド)は硬いもので叩かない
・裏は強めに張る。
・スナッピーは真っすぐ取り付ける。
今回紹介したチューニング法は、ヘッドを均一に張ることを目的としています。
ドラムはスティックで叩いたヘッドが振動し、その振動がドラムのシェルに伝わって音が響きます。ですから、均一にヘッドが張られていないと伝わる振動がバラつき、
様々な音程、音価、強さの音が鳴ってしまう。結果、音が汚くなります。
まずは、ヘッドとドラムを満遍なく響かせてあげて、そこから欲しい音へ調整していくチューニングが好ましいと私は考えます。
赤字で書いたところさえ守っておけば、スネアのチューニングで失敗することはほぼないはずです!