ルーディメンツをカッコ良く聞かせる! -Drag編-

ハンドテクニックの基礎、ひいてはドラムの基礎とまで呼ばれるルーディメンツですが、
どういう風に叩いたらカッコ良いのか?
ということで今回は、ドラッグ(Drag)というルーディメンツを例にとってやってみます。

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まず、ドラッグの叩き方ですが、
装飾音をきちっとリズムに当てはめてみます。
Ex-1
001
16分音符の頭にアクセント、2つ目をダブル、3,4つめはノーアクセント。
タンタカタンタン、タンタカタンタン。
ここまでで、ドラッグの完成度は50%

Ex-2
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次のステップは、音量を3段階に分けます。
1発目のアクセントは1番強く、3,4発目は2番目に強く、ダブルは1番小さく叩きます。
これによって、装飾音とそうでない音符に違いを持たせます。(つまり、装飾音符である意味を持たせます)
スティックの振り幅(高さ)を3段階に分けることを意識すると良いです。

ちなみにDom Famularoは彼の教則本It’s Your Moveの中で、
フルストローク、ハーフストローク、ローストロークと高さを3段階に分けて
ストロークを説明しています。
ここではその考え方をドラッグに応用しています。
でもまだドラッグの完成度は75%

Ex-3
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いよいよ最後の仕上げです。
16分の2つ目に叩いていたダブルを、32分後ろにずらして叩きます。
文面にすると、ものすごくわかり辛いですが、こういうことです。
004
譜面にしてもわかり辛いですね(笑
動画を見ましょう。
口で言うと、ターンッタカタンタン、ターンッタカタンタン。
ここまできてようやく100%のドラッグになります。

Ex-4
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では、ドラッグを練習してみましょう。
装飾音符というのはあくまで装飾であって、
基本的には、本音符の音やグルーヴが一番聞こえてこないといけません。
なので、Ex-4のようにドラッグ有りとドラッグ無しを交互に叩いて、
両方同じタンタカ、タンタカというグルーヴが聞こえるよう意識して練習しましょう。

 

以上が、ドラッグをドラッグとして聞かせる方法です。
皆さんは普段ドラッグを50%や75%の状態で叩いていませんか?
こういったテクニックは雑にやればやるほど、上達の妨げになるし、
何より、いつまで経ってもカッコ良いドラムは叩けません。
普段何気なく叩いているテクニックを、今一度見つめなおし
基本に立ち返って練習することも大事なことだと思います。

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